NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は本当に効果があるのか?
NMNサプリ市場は加熱気味で、価格競争になっているようだ。さて、実際の効果はどうなのだろうか?
昨今、David Sinclair教授らの発信により、一躍有名となったNMN。 人生100年時代と言われるようになり、 大切なことは、たくさん金を儲けるよりも そこそこの金と 実質寿命の伸長。 いわゆる、健康でいる期間をできる限り長くし、 ポックリ逝ければ良い。 という時代になった。
ある一定の衝撃はあったのだろう。 David Sinclair教授の研究により、 マウスが若返ったという実験結果など 老化は不可逆的なものである。 という常識をぶち壊されたようで かなり話題になった。
そこで注目されたのがNMN (ニコチンアミドモノヌクレオチド)。 何やら若返りの特効薬のような立ち位置であるが、 実際どうなのだろうか? NMNサプリ市場は加熱気味で、価格競争になっているようだ。
さて、実際の効果はどうなのだろうか? そこが大切なところである。 色々調べてみたが、実際の効果というところは謎である。 何となく良いという意見もあり、 全く効果がないという意見もある。
ネット上にある肯定派の意見は、概ね、NMNサプリの販売業者だったりする。 医師がNMNについて肯定的な意見を書いてある場合もあるが、 やはりその医師も自分でNMNサプリを作って販売している。
当たり前のことだ。 私だって、自分のエイジングケア化粧品は、 どこのエイジングケアよりも優れている! といって売るのだから。
ちょっと調べてもらった。
NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)について、現時点でわかっていること・わかっていないことを整理します。 ウェブを検索しましたウェブを検索しました現時点での科学的エビデンスを整理すると、NMNへの評価は「期待はあるが、まだ証明には至っていない」という状況です。
確かなこと
血中NAD+は上がる 経口摂取でNAD+濃度が有意に上昇することは、複数の無作為化比較試験で確認されている。 PubMedまた1250mg/日の高用量でも深刻な副作用は報告されておらず、安全性プロファイルは良好。 https://www.nature.com/articles/s41598-022-18272-y
「期待あり」だが結果が揺れている領域
身体機能・運動能力
600mg/日群では6分間歩行テストで改善が見られ、全治療群でプラセボと比較してSF-36(主観的健康感)スコアが有意に向上した。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36482258/ 一方で60歳以上の高齢者における筋肉量・筋機能の改善については現時点のエビデンスは支持していない。 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12022230/
代謝・血糖・脂質
4049件の文献から12の適格試験(513人)を抽出したメタ解析では、血中NAD+の有意な上昇は認められたが、血糖・中性脂肪・コレステロール等の代謝指標における有意差はほとんど見られなかった。またバイアスリスクも懸念され、「NMNの効果が誇張されている可能性がある」と結論付けた。 https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/10408398.2024.2387324 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39116016/
個人差が大きい
同じ用量でもNAD+の上昇幅には個人間で極めて大きなばらつきがあり(変動係数29〜113%)、効果が出る人と出にくい人が存在する。 https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2024.02.19.24303025v1.full
まだ言えないこと
抗老化・長寿命化への効果(動物実験では示唆されているが、ヒトでの直接証明はない) 最適用量・服用タイミング・期間の確定 長期安全性(数年以上のデータがない)
NMNの流行は「NAD+の加齢による低下→補充すれば良い」という仮説の魅力と、ハーバードのDavid Sinclair教授らによるポピュラーサイエンス的発信が牽引している部分が大きい。 根拠のない詐欺サプリとは違い機序の合理性はあるが、「実際にヒトの老化が遅れる」「病気が予防できる」という主張を直接裏付ける高品質なエビデンスはまだ不足している、というのが現状の正直な評価です。
なるほど。 世の中には、以上にNMNを肯定する意見があるが、 実際には販売したい人が発信している情報であって、 実際のところは、 謎である。
ということだね。
ただ、研究が進むと何か新しいことが出るかもしれない。 情報は鵜呑みにすべきではない。 改めてそう思う。